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もし外壁タイルが落下したら?事故を防ぐためにできること

2025年4月25日

外壁タイルは建物の美観や耐久性を保つために重要な役割を果たしていますが、メンテナンスを怠ると落下して事故を引き起こす可能性があります。実際に、タイルの落下によって人や物が被害を受けたというニュースも少なくありません。

本記事では、外壁タイルの落下で起こりうる事故やその原因、そして予防のために行うべき点検・メンテナンス方法について詳しく解説します。また、万が一事故が起こってしまった場合の対応策や、法的責任についても触れていきます。

住民の安全を守るために、今できることを知り、実践することが大切です。この記事を参考に、日頃からの意識と行動を見直してみてください。

 

目次

外壁タイルの落下で起こりうる事故とは?

外壁タイルが落下すると、下を歩いている人や停車中の車などに直撃することがあり、深刻な事故につながります。

 

歩行者に直撃してケガをさせることがある

タイルは見た目以上に重く、硬い素材でできているため、落下して歩行者に直撃すれば大けがをさせてしまう可能性があります。特に子どもや高齢者に当たると命に関わる重大な事故になる恐れもあります。

過去には、駅前や商業ビルの外壁タイルが剥がれ落ち、通行人に怪我をさせた事例も報告されています。建物の高さやタイルの重量によっては、頭部に当たった場合、命の危険も伴います。

建物の所有者や管理者にとっては、こうした事故を未然に防ぐ責任があります。

 

車両に当たって損傷を与えることがある

タイルが駐車中の車に落下した場合、フロントガラスやボディが損傷するケースがあります。特にガラス部分に当たった場合、修理費用も高額になることがあります。

車が動いているときに当たれば、運転者が驚いてハンドル操作を誤り、二次被害につながる恐れもあるため、非常に危険です。

 

周囲の建物や物に被害を与えることがある

落下したタイルは周囲の建物や看板、植栽などにも被害を及ぼすことがあります。こうした物的損害も、所有者側の責任になるケースがあります。

被害が拡大すると、損害賠償請求に発展することもあるため、日頃からのメンテナンスが不可欠です。

 

なぜ外壁タイルが落下して事故につながるのか

外壁タイルが落ちる理由はさまざまですが、多くは経年劣化や施工不良、自然災害によるものです。

 

経年劣化で接着力が弱くなるから

タイルは建物と接着剤やモルタルで固定されていますが、時間の経過とともに接着剤が劣化して粘着力が低下します。

特に築20年以上の建物では、タイルが浮いたり剥がれやすくなったりする傾向が強まります。

紫外線や風雨にさらされることで、接着部分の劣化が進行しやすいのも特徴です。

 

施工不良で最初から密着していないことがあるから

タイルの貼り付け工事において、作業が不十分だった場合、最初から十分に密着していない箇所が存在することがあります。

特に、下地処理が甘い場合や、接着剤の塗布ムラがあると、タイルが剥がれやすくなります。

こうした施工ミスは見えにくいため、時間が経ってから問題が顕在化することが多いです。

 

地震や台風などの外的要因で剥がれやすくなるから

自然災害による振動や風圧で、もともと弱くなっていたタイルが一気に剥がれ落ちることがあります。

特に地震の後は、目に見えないひび割れやタイルの浮きが発生していることが多いため、注意が必要です。

 

外壁タイルの落下事故を防ぐために必要な点検とメンテナンス

タイルの落下を未然に防ぐには、日常的な点検と、問題箇所への早期対応が欠かせません。

 

定期的な目視点検を行う

まず基本となるのが外壁の目視点検です。ひび割れ、色の変化、タイルの浮きなどをチェックします。

自分で確認できる範囲だけでも、定期的に見ることで異常に早く気づけるようになります。

 

打診検査で浮きタイルをチェックする

専門業者が使う「打診棒」などを用いた打診検査では、タイルの内部状態を音で確認します。浮いているタイルは叩いた時の音が軽く、すぐに判断できます。これにより、外からはわからない危険箇所の特定が可能です。

剥がれやすい箇所を早めに補修する

異常が見つかった場合は、放置せず早めに補修を行うことが重要です。

タイルの部分補修や張り替えは、軽微なうちに行えばコストも抑えられ、事故のリスクも減らせます。

 

専門業者に依頼して調査してもらう

高所作業や打診検査は危険を伴うため、プロの業者に依頼するのが安心です。

調査報告書を元に補修計画を立てることで、効率的に建物の安全性を維持できます。

 

外壁タイルの落下事故に備えるための保険や対策

万が一に備えるための保険や、日常管理体制の見直しも重要です。

 

施設賠償責任保険に加入する

建物から物が落ちて第三者に被害を与えた場合、施設賠償責任保険で損害をカバーすることができます。

マンションや店舗など、利用者や通行人が多い施設では特に重要な保険です。

 

共用部の管理をマンション管理組合で見直す

マンションでは、外壁は共用部に該当します。管理組合での議論・対策が不可欠です。

管理体制の見直しや、外壁メンテナンスの定期計画の策定が求められます。

 

修繕積立金で早期対応ができるようにしておく

十分な修繕積立金があれば、発見された問題に迅速に対応できる体制が整います。

長期修繕計画と照らし合わせ、必要なタイミングでの修繕を実施することが大切です。

 

外壁タイルが落下して事故が起きたときの対応方法

事故が起きてしまった場合、まずは人命を優先し、迅速な対応が求められます。

 

まずはケガ人の救護を優先する

最も重要なのはケガ人の救助です。意識の有無や出血の有無を確認し、必要に応じて応急処置を行います。

 

警察や救急にすぐ連絡する

負傷者がいる場合は、すぐに119番通報し救急車を要請します。また、事故状況を把握するために警察への連絡も必要です。

 

事故の状況を写真などで記録しておく

今後の保険手続きや責任の所在を明確にするために、事故現場の状況を写真で記録しておくことが大切です。

 

保険会社や管理会社に報告する

事故が起きたことを、加入している保険会社およびマンションの管理会社に速やかに報告します。

補償や対応の手続きをスムーズに進めるためにも、正確な情報提供が求められます。

 

外壁タイルの落下事故を未然に防ぐために住民ができること

住民一人ひとりの意識が、事故の未然防止につながります。

 

普段から建物の異常に気づいたら報告する

ヒビ割れや浮いているタイルなど、異常に気づいたときはすぐに管理者に連絡しましょう。

早期対応が大きな事故を防ぐことにつながります。

 

点検や修繕の必要性を住民間で共有する

建物の安全に対する意識を高めるために、住民同士で情報を共有することが大切です。

掲示板や回覧板、総会での報告などを通じて、全体の関心を高めましょう。

 

管理組合の総会に参加して安全性について意見を出す

総会に積極的に参加し、安全対策の提案や質問を行うことで、安全な住環境づくりに貢献できます。

放置されがちな外壁問題も、住民の声がきっかけで動き出すことがあります。

 

外壁タイルの落下事故に関する法律や責任について

外壁タイルの落下による事故は、法律上も重大な責任が問われる可能性があります。

 

建物所有者に損害賠償責任がある

民法上、建物の占有者または所有者は、管理不備によって発生した事故に対して損害賠償責任を負います。

 

民法717条により修繕義務が課されている

民法第717条では、建物の設置や保存に瑕疵がある場合、所有者が責任を負うことが定められています。

つまり、外壁タイルの落下による事故も、建物側の責任になることがほとんどです。

 

マンションなら管理組合の責任になることもある

マンションにおいては、外壁などの共用部分は管理組合の管轄となるため、事故時の責任も管理組合が問われることがあります。

管理組合としての責任を果たすためにも、日常の点検とメンテナンスが欠かせません。

 

まとめ|外壁タイルの落下による事故を防ぐためにできること

外壁タイルの落下は、人的・物的被害を引き起こす重大なリスクです。事故を防ぐには、早期の点検と補修がカギとなります。

 

定期的な点検と早めの修繕が重要

日常的な目視と、専門的な打診検査の組み合わせで、安全性を確保しましょう。

 

住民の意識と協力も大切

管理組合と住民が連携し、情報共有を行うことで、より確実な事故予防が可能になります。

 

万が一に備えた保険加入で安心を確保する

保険の活用や、修繕積立金の計画的な運用で、安心・安全な住環境を整えましょう。

 

外壁補修は、私たちトリプルワイにお任せください!

今回の記事では、外壁タイルの落下で起こりうる事故やその原因などについて皆様にご紹介をしました。

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