マンションのタイル浮きは裁判になる?施工不良の責任と対策をわかりやすく解説
マンションの外壁タイルが浮いていたり、落下していたりするのを見たことはありませんか?
こうしたタイルの不具合は、放置すると事故やトラブルに発展するおそれがあり、最悪の場合は裁判になることもあります。
この記事では、マンションのタイル浮きが裁判になる可能性や、その原因となる施工不良、責任の所在、トラブルを避けるための対策などをくわしく解説します。
マンションのタイル浮きが原因で裁判になることはある?

タイル浮きは放置すると危険な状態になり、住民や管理組合、施工会社などが法的トラブルに巻き込まれることもあります。
外壁タイルの落下で住民や通行人に危険が及ぶ可能性がある
マンションの外壁にあるタイルが浮いたまま放置されると、やがて剥がれ落ちる危険があります。
特に、高層マンションでは上層階からタイルが落ちると大事故につながることもあります。
実際に、タイルの落下で通行人がケガをした例も報告されています。
タイル落下は人の命に関わる問題になることもあるため、早急な対応が必要です。
管理組合と施工会社の間で補修費用を巡るトラブルが起きやすい
タイル浮きが見つかった場合、補修には高額な費用がかかることが少なくありません。
そのため、誰がその費用を負担するのかで、管理組合と施工会社の間でトラブルになるケースがあります。
施工時の問題なのか、経年劣化によるものなのかを明確にすることが重要です。
責任の所在がはっきりしないと、話し合いが難航し、裁判に発展する場合もあります。
施工不良が原因と判断された場合、裁判に発展するケースがある
調査の結果、明らかに施工不良が原因でタイルが浮いていた場合、裁判に進むケースもあります。
この場合、施工会社や設計事務所などに「瑕疵担保責任」が問われることになります。
裁判では、建築に関する専門的な知識や証拠が必要になるため、弁護士や建築士の協力が不可欠です。
初期施工ミスが明らかになれば、施工側に大きな責任が発生します。
マンションのタイル浮きはどんな施工不良で起きるの?
タイル浮きの原因にはさまざまなものがありますが、特に施工段階でのミスが関係していることが多いです。
下地処理が不十分なままタイルを貼り付けた
タイルを貼る前に行う「下地処理」が適切でなかった場合、タイルがうまく接着されません。
たとえば、下地のコンクリートが湿っていたり、表面が汚れていたりすると、接着が弱くなります。
こうした状態でタイルを貼ると、数年以内に浮いてくる可能性が高まります。
下地の状態をしっかり確認するのは、施工の基本中の基本です。
使用された接着剤やモルタルが規定と異なる
建築では、使う材料の種類や分量が厳しく決まっています。
もし、安価な接着剤を使用したり、モルタルの配合を間違えたりすると、強度が不足しやすくなります。
特に外壁では、風雨や温度変化に耐える力が必要なため、適正な材料が求められます。
コストカットのために不適切な材料を使うと、将来大きな問題になります。
乾燥や養生の工程が守られていなかった
タイルを貼ったあとには、乾燥や養生といった大切な工程があります。
この工程が十分でないと、接着剤やモルタルが硬化する前に外部の影響を受けやすくなります。
雨に濡れたり、強風にさらされたりすると、接着力が弱くなり、タイルが浮く原因になります。
工程を急ぐことは、結果的に重大な施工ミスにつながることがあります。
経年劣化ではなく初期の施工ミスが原因の場合もある
一見すると経年劣化に見えるタイル浮きでも、実際には初期の施工ミスが原因であるケースもあります。
こうした場合、施工会社が責任を問われる可能性が出てきます。
建物の劣化が始まる前に不具合が出てきた場合は、早期に原因を突き止めることが大切です。
初期の段階で不具合が出たときは、専門家による診断を受けましょう。
施工不良によるマンションのタイル浮きの責任の所在は誰?
タイル浮きが施工不良によるものと判断された場合、誰にどんな責任があるのかを明確にする必要があります。
施工会社に瑕疵担保責任があると判断される場合が多い
一般的に、建築物の不具合が施工不良によるものと認められた場合、施工会社に責任があります。
「瑕疵担保責任」と呼ばれ、引き渡しから10年間は責任を問われる可能性があります。
この期間内であれば、補修や損害賠償を求めることができます。
築年数に関係なく、施工不良が原因であれば責任を問うことが可能です。
設計事務所や監理者の責任が問われることもある
タイルの設計や工事の監理に問題があった場合は、設計事務所や監理者に責任が及ぶこともあります。
たとえば、間違った設計図に基づいて施工されたり、監理者が工事を適切にチェックしなかったりした場合です。
建築の現場では多くの関係者が関与しており、責任の所在が複数になることもあります。
トラブルの原因がどこにあるのか、慎重に調査を進めることが重要です。
管理組合が定期点検を怠っていたと指摘されることもある
建物の維持管理は管理組合の責任でもあります。
定期点検や修繕を怠っていたと判断されると、管理側にも一部の責任が及ぶことがあります。
たとえば、タイルの劣化が明らかだったのに放置していた場合などが該当します。
管理組合も、定期的な点検と記録の保存を欠かさないようにしましょう。
マンションのタイル浮きが起きたとき裁判を起こす前にできること
トラブルが起きたとき、いきなり裁判に進むのではなく、まずは話し合いや調査、通知など段階的な対応が重要です。
施工会社との協議や交渉を行う
まずは、タイル浮きの原因について施工会社と協議することが大切です。
施工会社も、責任が明らかであれば誠意ある対応をしてくれる可能性があります。
協議の際には、文書でやり取りを残しておくことが重要です。
裁判になったときの証拠として、交渉の記録は非常に役立ちます。
第三者機関による建物診断を依頼する
タイル浮きの原因がわからない場合は、第三者機関に建物診断を依頼するのも有効です。
建築士や建物調査の専門家が、劣化状況や施工ミスの有無を調査してくれます。
中立な立場の専門家による診断結果は、裁判の際にも重要な証拠になります。
専門家の意見があることで、交渉や裁判でも有利に進められることがあります。
弁護士を通じて内容証明で通知を送る
施工会社との話し合いで解決しない場合は、弁護士に相談し、内容証明郵便で正式に通知を送る方法があります。
これは「正式に責任を問います」という意思表示になり、相手にもプレッシャーを与えることができます。
内容証明を送る前に、弁護士と内容をしっかり確認することが大切です。
法的な手続きを意識した通知で、相手の対応も変わる場合があります。
住宅瑕疵担保責任保険を確認する
新築マンションであれば、「住宅瑕疵担保責任保険」に加入していることがほとんどです。
この保険は、施工不良があった場合に補修費用などを補償してくれるものです。
補修費用を保険でカバーできる場合もあるため、まずは保険の適用条件を確認しましょう。
保険の申請には期限があるので、早めに調べることが重要です。
裁判でマンションのタイル浮きの施工不良が認められた事例
実際に裁判となり、施工不良が認められた例や、逆に請求が棄却された例もあります。
東京地裁で施工会社に全面的な補修命令が出された例
東京都内の分譲マンションでタイルの広範囲な浮きが発覚し、管理組合が施工会社を提訴しました。
調査の結果、下地処理の不備とモルタルの配合ミスが原因とされ、施工会社に全面的な補修工事を命じる判決が出されました。
この裁判では、第三者機関の建物診断が決定的な証拠となりました。
施工ミスが明確に証明できれば、全面的な補償が認められることもあります。
大阪地裁で施工会社と設計会社に連帯責任が認められた事例
大阪府内のマンションでタイルの剥落が相次ぎ、管理組合が施工会社と設計会社を提訴した事例があります。
設計図面に不備があったこと、施工監理が不十分だったことなどが認められ、両者に連帯責任が課されました。
建築の現場では複数の関係者が関与しているため、複数の責任者が問われることもあります。
責任が重なる場合、連帯での賠償命令が下されることもあるのです。
名古屋地裁で管理組合の訴えが棄却された例もある
一方で、すべての訴えが認められるわけではありません。
名古屋市のマンションでは、タイル浮きの原因が経年劣化と判断され、施工不良ではないとされました。
結果として、管理組合の訴えは棄却されました。
施工不良であることを証明できないと、裁判では不利になる場合があります。
裁判所によって判断が分かれるケースが多い
同じような事例でも、裁判所によって判断が分かれることがあります。
証拠の内容や、建物診断の結果、証人の証言などによって判断が変わるからです。
そのため、裁判前にどれだけ証拠を集められるかが非常に重要になります。
事前の準備が裁判の結果を大きく左右します。
マンションのタイル浮きと裁判に関するよくある質問

最後に、タイル浮きや施工不良、裁判に関してよくある質問をわかりやすくまとめます。
築何年までなら施工不良として責任を問えるの?
一般的には、新築から10年以内であれば、「住宅瑕疵担保責任制度」により施工会社に責任を問うことができます。
ただし、10年を超えていても施工不良の証拠がある場合には、損害賠償を求めることが可能です。
築年数だけで判断せず、まずは原因を調査することが大切です。
瑕疵担保責任の期間内であれば、補償を受けやすいと言えるでしょう。
管理会社が責任を取ることはあるの?
管理会社は通常、建物の維持管理を行うだけで、施工には関与していません。
しかし、定期点検や必要な修繕の提案を怠った場合には、一定の責任を問われることもあります。
管理組合と管理会社の契約内容によって責任範囲が異なりますので、契約書の確認が必要です。
すべての責任を管理会社が負うわけではないので注意しましょう。
裁判にかかる費用は誰が負担するの?
裁判費用には、弁護士費用、調査費用、印紙代などがあります。
基本的には、勝訴した側が費用の一部を回収できることがありますが、全額を取り戻せるとは限りません。
また、裁判が長引けばその分コストも増えます。
裁判に進む前に、費用対効果をよく検討することが重要です。
弁護士に相談するタイミングはいつが良いの?
施工会社との話し合いで解決しない場合や、法的なアドバイスが必要なときは、早めに弁護士に相談しましょう。
できれば、建築トラブルに詳しい弁護士を選ぶと安心です。
無料相談を利用できる場合もあるので、複数の事務所に話を聞いてみるのもよいでしょう。
早い段階での相談が、トラブルの拡大を防ぐ鍵になります。
まとめ|マンションのタイル浮きと裁判・施工不良・責任の所在について

マンションのタイル浮きは、見過ごすと大きなトラブルに発展することがあります。
タイル浮きは重大な事故やトラブルに発展するリスクがある
特に高層階からのタイル落下は、命に関わる事故を引き起こすこともあります。
安全確保のためにも、早期の対応が求められます。
タイルの異常に気づいたら、すぐに管理組合や専門業者に相談しましょう。
施工ミスが原因と認められれば裁判で責任が問われる可能性がある
施工段階でのミスが原因であれば、施工会社や設計者に法的責任が生じます。
裁判では証拠の有無が重要になるため、準備を怠らないようにしましょう。
裁判例も多く、適切な対策が結果を左右します。
裁判の前にできる対応を知っておくことが大切
裁判は時間も費用もかかるため、まずは話し合いや調査、保険の確認など、できることから進めましょう。
そのうえで、弁護士や専門家と相談しながら進めることが、スムーズな解決への近道です。
タイル浮きのトラブルは、「早めの対応」「確実な証拠」「冷静な判断」が鍵です。
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