ロープアクセスとは?
ロープアクセスは作業員を専用のロープで固定して、ロープを伝いながら上下や左右への移動を行う技術です。もともとは洞窟探検のために考えられた技術で、欧米では既に建築物や橋梁の検査や補修をはじめとした幅広い分野で活用されています。日本でもその有用性が認められ、認知度が高まりはじめている技術です。
ロープアクセスの大きな特徴は足場を組む必要がないということです。足場を組むとそれなりの時間がかかってしまいますが、ロープアクセスではその必要がないので工事期間を短縮できます。また、足場を組めない環境下での施工も可能です。移動の際も上下左右に動けますので、その身軽さから作業効率の向上も期待できます。
また、ロープアクセスは危険そうだと思う方もいらっしゃるでしょう。しかし安全対策を何重にも行い、作業スタッフも多くの経験を積んでいますから安心です。
ロープアクセスのメリットデメリット
メリット
工事の費用を抑えられる
ロープアクセスは工事費用をなるべく抑えたい方にとてもおすすめの施工方法です。
というのも、足場を組むと足場の材料のレンタル代や人件費がかかるため、工事費用とは別に費用がかかることがほとんどです。しかし、ロープアクセスでは足場を組む必要がありませんから足場にかかる費用はありません。特に部分補修や外壁補修などの小規模作業の場合は、足場を組み立てるよりもロープアクセスで行った方が安くなる場合が多いです。
工期が短くなる
足場を使う場合、本格的な工事を行う前に足場を組み立てる手間が必要です。また、施工が終わってから足場を片づける作業も行わなければいけません。しかし、ロープアクセスなら足場を組んだり片づけたりする時間は必要ないので、工事期間を短縮することが可能です。そのため、早急に行わなければいけない工事にもおすすめです。
特殊な場所でも施工できる
ロープアクセスでは人が入ることのできる隙間があれば施工可能です。足場ならある程度の幅が必要ですので対応できない建物もあるのですが、ロープアクセスでは30㎝以上あれば対応できます。また、足場が組めないような特殊な形をした建物でもロープアクセスなら対応できることもあります。
高い建物でも作業できる
ロープアクセスは電動吸着パッドという装置を使っています。これは身体と外壁をしっかりと固定するもので、100㎏の重荷にも耐えられます。そのため、高い建物でも施工できるほどの安全性を備えています。
工事中も外観を保てる
足場を組むとどうしてもシートで建物の外観が覆われてしまいますが、ロープアクセスならそこまで外観に影響を及ぼすことはありません。人がロープを伝って作業するだけなので、外観が重要視される店舗などの工事にもおすすめです。
飛散を防止できる
足場工事のように工事現場が覆われていないと飛散の面が不安になるかもしれませんが、ロープアクセスでも対策を行っていますので安心です。具体的には、ロープアクセスで飛散の可能性がある作業を行う際に飛散防止のメッシュシートを仮設しています。
デメリット
吊元が必要
ロープアクセスではロープを吊るす吊元が必要です。そのため、吊元がない場合はアンカーなどの器具で吊元を作製します。
作業しにくい
ロープアクセスではロープに吊られて作業を行うので、足を踏ん張ることができません。足場を組む場合は足元がしっかりしているので踏ん張れますが、ロープアクセスはそうではないので作業性が劣ることもあります。
安全対策が重要
これはロープアクセスと足場どちらにも言えることですが、ロープアクセスでは特に安全対策を入念にしなければいけません。足場は物や作業者が落ちたときに完全に落下しないようにする役割も果たしていますが、ロープアクセスには受け止めるものがありません。より入念な安全対策が重要なのです。
ロープアクセスで施工できる業者が少ない
ロープアクセスは新しい工法ですので行っている業者はそれほど多くありません。ロープアクセスを安全に行うには専門的な知識と高度な技術が必要です。そのため、足場と比べると施工可能な業者が未だ少ないのが現状です。
施工後の様子を写真や動画でしか確認できない
足場を使った施工の場合、お客様も足場を使って現場を確認することができるのですが、ロープアクセスではそれが不可能です。そのため写真や動画を見て施工後の様子を確認していただくことになります。
ロープアクセスが漏水補修に向いている理由
1、ロープアクセスによる漏水補修は早い・安い!
漏水補修は「一刻も早く対処して欲しい」という依頼が多く、迅速さが求められる工事です。ロープアクセスを使えば足場がいらないため、足場を組む時間を圧縮することができます。即日調査・補修を行うことが可能なため漏水補修との相性がいいのです。また、足場代が必要ないので漏水調査・補修コストを安く抑えることができます。
2、足場が組めないところでも漏水補修できる
・隣のビルと密接している
・複雑な構造のビルである
・壁面がガラスである
などの建物の場合、足場を組むこと自体が困難な場合もあります。しかし、ロープアクセスであれば人が通る隙間があれば良いので、漏水補修を行うことが可能です。
トリプルワイ の強み
トリプルワイはロープアクセスと防水工事のプロです。
通常の漏水補修の場合、足場を組む職人と防水工事を行う職人は別ですので各自がそれぞれの知識があればよいのですが、ロープアクセスの場合は両方を一人で行うことになります。つまり、ロープアクセスができる知識や技術を持っていることはもちろんのこと、建物への知識や正しい漏水補修技術を保持していなければいけません。
その点、トリプルワイ の職人は足場を組んだ現場でも防水工事を普段から行っている職人です。漏水調査や補修の経験を多く積んできています。それにプラスでロープアクセスの技術を得ていますから安心です。
ロープアクセス会社の中でもトップレベルの漏水補修技術を有しているという自負があります。ロープアクセスで漏水補修を行いたい場合は、ぜひお気軽にご相談ください。