高所作業には高いコストがかかると思っていませんか?この記事では、ロープアクセスの単価と従来の足場工事のコストを比較し、どのようにして経済的に施工が可能になるのかを詳しく解説しています。
さらに、ロープアクセスを用いることで特にコスト削減が見込める作業内容についてもご紹介。安全性を確保しつつ、効率的に作業を進めるロープアクセスの利点を深く掘り下げ、コストパフォーマンスの高い施工方法をお伝えします。賢い選択で、高所作業のコストダウンを実現しましょう。
目次
ロープアクセスなら足場工事よりも圧倒的に安く施工が可能
ロープアクセス技術は、高所での外壁塗装や修繕作業をロープを用いて安全かつ効率的に行う手法です。この技術はヨーロッパで誕生し、2016年の日本の労働安全衛生規則の改正を経て、高所作業の分野での利用が拡大しました。
足場を設置する必要がないため、工期の短縮とコスト削減が可能となります。具体的な例を挙げると、2000㎡の打診調査においてロープアクセスを使用する場合、約60万円の費用で済むのに対し、足場を用いた場合には約245万円の費用がかかることがあります。
これは足場を使う方法の約4分の1のコストで同様の作業を行えることを示しており、経済的な観点からもロープアクセス技術の採用が推奨される理由がここにあります。
ロープアクセスの実際の費用・単価
ロープアクセス技術を用いた作業は、足場を使う方法に比べてコストを大幅に削減できる点が魅力です。
以下に、ロープアクセスで行う工事と調査の費用の目安を、それぞれの一覧表としてまとめました。これらの価格は作業の範囲や条件によって変動するため、あくまで基本的な単価として参考にしてください。
工事の種類 |
費用の目安 | 単位 |
外壁塗装 | 1800円~ |
m² |
樋・配管塗装
|
900円~ | m |
コロニアル屋根塗装 |
2500円~ | m² |
タイル撥水 |
800円~ |
m² |
タイル保護 |
1500円~ |
m² |
外壁目地打ち替え | 1500円~ |
m |
パネル目地打ち替え |
1500円~ |
m |
窓サッシ周り打ち替え |
1600円~ |
m |
御影石目地打ち替え |
900円~ |
m |
タイル貼り替え | 1200円~ |
枚 |
エポキシ樹脂注入 |
300円~ | 穴 |
SMC工法 |
1600円~ | 穴 |
剥落防止ネット設置 | 2800円~ |
m² |
ハト避けネット | 1500~2000円 |
m² |
ウレタン密着防水 |
4200円~ | m² |
ウレタン防水(通気緩衝) |
6000円~ | m² |
塩ビシート防水 |
7000円~ |
m² |
ひび割れ補修 | 150円~ |
m |
エポキシ低圧注入 |
4000円~ |
平米 |
調査の種類 |
費用の目安 | 単位 |
タイル打診調査 |
250円~ | m² |
塗装面調査 | 200円~ |
m² |
報告書作成 |
50~100円 | m² |
漏水調査(保証無し) | 8万円~ |
一式 |
漏水調査(保証あり) | 30万円~ |
一式 |
ロープアクセスによる工事や調査は、作業の迅速性とコスト削減のバランスが優れているため、多くのメンテナンスや修繕において有効な選択肢となります。また、特定の調査では保証が付くこともあり、クライアントにとって安心感を提供する要素も含まれています。
具体的にロープアクセスで単価を安くできる作業
ロープアクセスは、足場を組む必要がないため、多くの作業でコスト削減が可能です。ここでは、具体体に単価を安くできる作業の内容について詳しく見ていきます。
打診調査
建物の経年劣化は避けられないため、定期的な点検が不可欠です。従来、このような調査には足場の設置が必要であり、高額な費用がかかっていました。しかし、ロープアクセスを利用することで、足場なしで迅速に調査を行うことができ、大幅にコストを削減できます。
狭い場所や高所でも柔軟に対応可能で、発見された小さな修繕はその場で行うこともできます。これにより、工期と費用の両方で大きなメリットがあります。
外壁・屋根の塗装、補修
外壁や屋根の汚れ、ひび割れ、雨漏りなどの問題は、ロープアクセスで効率的に対応することができます。内部の断熱材やビニールの修繕が不要な場合、外側のタイルやシーリングの補修、塗装作業はロープアクセスで十分に対応可能です。
また、外壁洗浄などの定期的なメンテナンスにも適しており、広範囲の施工が必要な場合でも対応できます。打診調査での事前チェックにより、適切な施工方法を選択できるため、無駄なコストを抑えることが可能です。
看板の補修
看板の補修や塗装は、高所作業が必要な場合が多く、従来は足場の設置が必須でした。しかし、ロープアクセスを用いることで、足場設置のコストや時間を省略できます。これにより、看板の小さな補修から大規模な塗装作業まで、迅速かつ経済的に対応可能になります。
また、看板の設置や撤去も、ロープアクセスを利用することで、より効率的に行えるようになりました。照明の交換などの小さな作業でも、ロープアクセスが活用できるため、幅広いニーズに応えることが可能です。
窓ガラス清掃
高層ビルの窓ガラス清掃は、安全かつ効率的に作業を行う必要があります。ロープアクセスを使用することで、高所作業車や足場を設置することなく、迅速に清掃作業を行うことができます。
これにより、作業の単価を大幅に下げることが可能になり、定期的なメンテナンスも容易になります。また、ロープアクセスは、狭いスペースや特殊な形状の窓にも柔軟に対応できるため、従来の方法では難しかった箇所の清掃も可能になります。
鳥害対策
建物や構造物における鳥害は、見た目の悪化だけでなく、衛生面での問題も引き起こします。従来、鳥害対策には足場の設置や高所作業車が必要でしたが、ロープアクセスを利用することで、これらのコストを大幅に削減できます。
高所でも迅速に対応可能で、鳥よけのネット設置や、巣の除去などが手軽に行えるようになります。この方法は、特に高層ビルや狭い場所にある建物において、効率的かつ経済的な解決策を提供します。
橋梁点検
橋梁の安全性を確保するためには、定期的な点検が不可欠です。ロープアクセスを用いることで、橋梁の各部を直接、迅速に点検することが可能になります。足場や高所作業車に比べて、準備時間やコストを大幅に削減できるため、より多くの橋梁を効率的に点検できるようになります。
また、狭い場所や特殊な構造を持つ橋梁でも、ロープアクセスなら柔軟に対応できるため、点検の質の向上にもつながります。
ロープアクセスの足場の使い分け
ロープアクセスと足場は、それぞれの工事の特性に応じて適切に選択することが重要です。ここでは、それぞれの使い分けについて見ていきます。
工事の規模で使い分ける
工事の規模が大きく、広範囲にわたる場合は、仮設足場を設置することが一般的です。これは、長期間にわたる作業や多くの作業員が同時に作業する必要があるためです。
一方で、ロープアクセスは工期が短く、少人数での作業が可能であり、狭い範囲や特定の箇所に対する迅速な対応が求められる場合に適しています。しかし、ロープアクセスは高度な技術を要するため、必ずしも低コストとは限らず、作業の性質を考慮して選択する必要があります。
工事の箇所で使い分ける
工事を行う箇所によっても、ロープアクセスと足場の使い分けが重要になります。例えば、道路に面した高所での作業や、落下物のリスクが高い場所では、仮設足場を使用した方が安全対策がしやすく、安心です。一方で、仮設足場が組みにくい環境や、緊急性が高い作業では、ロープアクセスがその機動力を活かして迅速に対応できます。また、限られた範囲の作業であれば、ロープアクセスの方がコスト効率が良い場合もあります。
工事の緊急性で使い分ける
工事の緊急性で使い分ける際、ロープアクセスはその迅速性により、特に緊急を要する作業において顕著な効果を発揮します。例えば、外壁のタイルが落下する危険性がある場合など、即座に対応が必要な状況では、ロープアクセスを活用することで、足場の設置に要する時間を削減し、迅速に安全対策を施すことが可能になります。
時間が重要な要素となる緊急の修繕作業において、ロープアクセスは非常に有効な選択肢であると言えるでしょう。
ロープアクセスのことならtriple-yにお任せください
この記事では、ロープアクセスを活用することで、足場工事に比べて圧倒的にコストを削減できる点、さまざまな工事や調査でのロープアクセスの利点、そしてその使い分けについて詳しくご紹介しました。triple-yは、完全自社施工による納得のコストダウンを実現し、中間マージンのカットと明確なコスト管理を通じて、お客様に高品質なサービスを低価格で提供しています。
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