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タイル補修工事の必要性
タイルはかつてメンテナンスフリーと謳われていましたが、年数と共にひびが入ったり、はらみを起こしたり、剥離するなどのケースが多く見られることが分かりマンションやビルの外壁は定期点検が義務化されるようになりました。定期点検を行い、劣化が見られた場所は補修を行う必要があります。
今回は、タイル補修においてよく用いられる「アンカーピンニングエポキシ樹脂注入工法」をご紹介します。
アンカーピンニングエポキシ樹脂注入工法(タイル注入工事)とは?
アンカーピンニングエポキシ樹脂注入工法(タイル注入工事)とは、前述の通り剥落しそうなタイルを補修するために用いられます。
具体的にはタイルに穴をあけてウレタン樹脂を注入。その上からアンカーピンと呼ばれる棒を打ち込み、躯体とタイルを固定する方法です。補修後の安定性から広く支持される工法です。
アンカーピンニングエポキシ樹脂注入工法(タイル注入工事)にはロープアクセスが持ってこい
このタイル注入工事は、外壁の劣化が著しい箇所に部分的に施工することが多いため、足場を組むのではなくロープアクセスで補修を行った方が圧倒的なコストメリットがあります。(全面補修する場合は、足場の方が安くなるケースもあります)
部分的なタイル注入工事はロープアクセス!これを是非覚えておいて頂けたらと思います。
タイル注入工事事例
武蔵村山市の現場でタイルの注入工事を行いました。
外壁のタイルは 躯体 下地モルタル タイル と3層にわかれていて注入を行うのは躯体と下地モルタルが浮いてしまっている箇所に行います。
簡単ではございますが工程をご紹介したいと思います。
まず打診棒を使用し、タイルの浮きを調査していきます。
タイルの浮きには下地浮きと等辺浮きがあり音で判別することができ、対処する工法も変わってきます。
下地浮きの箇所をマーキングし、ドリルを使用して穿孔していきます。
穿孔後は中にコンクリートカスが残留していて注入がうまく入らないので、エアダスター等を使用しキレイにします。
注入器を使い注入していきます。下地が浮いているところまでしっかり注入を行うのでこの工程は力が必要になってきます。
注入材はエポキシ樹脂を使用いたします。
注入後にステンレスピンを挿入し躯体とタイルがしっかり固定されます。
目地モルタルを使用し穴を塞ぎ完了となります。
triple-yでは足場を使わない無足場工法(ロープアクセス)を採用しています。
足場を設置できないような狭い箇所や高所などの施工も可能です。